英語の詩が好きです。もっぱら Youtube にある朗読を聴くことですが。
リズムもいいし、音もいいので、大概シャドーイングしながら聞いています。
こちらは、好きな俳優でもある Toby Jones さんの朗読。
なお、The Chimney Sweeper の日本語訳はこんな感じ。
僕の母さん僕のちっちゃい時に死んだ
僕の父さん僕を人に売り飛ばした
僕がまだ舌も回らず 悲しいとさえいえないときに
それで僕はこんなふうに 煙突掃除になったのさ掃除仲間のトム・ダーカーは カールの髪をしてたけど
自慢の髪を刈られたとき 悲しさ余りに泣き叫んだ
そこで僕はいったんだ やいやいトムよ気にするな
坊主ならブロンドが 煤で黒くなることもないそんなことのあった夜に トムはへんてこな夢を見た
煙突掃除の小僧たちが 何千となく湧き出てきて
ディックやジョーや、ネッドやジャックや
一人残らず煤けた棺に 閉じこめられてしまったのさそこへ天使が通りがかり 輝く鍵で棺をあけた
閉じ込められた小僧たちは 喜び勇んで出てきたものさ
緑の牧場に下りていくと 笑いながら走り回り
川で水を浴びてみたり 日光浴をしたものさ真っ裸になったと思うや 商売道具を投げ捨てて
雲に乗って舞い上がり 風のまにまに戯れ遊んだ
天使はトムにいったものだ ちゃんと勤めを果たしていれば
神様が父親代わり 何の不足もないのだよこうしてトムは目が覚めて 僕らは暗闇を立ち上がると
商売道具を持参して 煙突掃除の仕事に出かけた
朝の空気は冷たかったけれど 僕らは幸せだったのさ
自分の務めを果たしていれば 恐れるものは何もない
https://blake.hix05.com/Innocence/112chimney.html より
実態については下の動画が参考になります。
なお有名な Chim Chim Cheree の歌のイメージとは違います。作者がどのように考えて、The Chimney Sweeper のバートをあのようなキャラクターにしたのは、気になります。
また、イギリスの牧師 チャールズ・キングスレーによる子ども向けのおとぎ話・ファンタジー小説の “The Water-Babies, A Fairy Tale for a Land Baby” (邦題『水の子どもたち』)がありますが、主人公は煤だらけの煙突掃除の少年・トム。川に落ちて溺れ、「水の赤ちゃん」に変身します。児童労働などがテーマの本。有名なようですが、私は未読。