発明家・社会活動家アルナーチャラム・ムルガナンダムが低価格で衛生的な生理用ナプキンを発明した実話を描いている映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』で、シンプルで片言ながら感動的なスピーチがありました。
インドの小さな村で新婚生活を送る主人公のラクシュミは、貧しくて生理用ナプキンが買えずに不衛生な布で処置をしている最愛の妻を救うため、清潔で安価なナプキンを手作りすることを思いつく。研究とリサーチに日々明け暮れるラクシュミの行動は、村の人々から奇異な目で見られ、数々の誤解や困難に直面し、ついには村を離れるまでの事態に…。それでも諦めることのなかったラクシュミは、彼の熱意に賛同した女性パリーとの出会いと協力もあり、ついに低コストでナプキンを大量生産できる機械を発明する。農村の女性たちにナプキンだけでなく、製造機を使ってナプキンを作る仕事の機会をも与えようと奮闘する最中、彼の運命を大きく変える出来事が訪れる――。
映画は序盤、甘々なラブラブ夫婦の様子が描かれます。時々ダンスと踊りが入るのもインド映画定番。しかし中盤から一気に社会派的なシリアスな展開になります。いろいろな困難を乗り越えて成功し、また社会貢献としても評価され、そしてついに国連でスピーチをすることになります。
教育レベルの低いパッドマンですが、ここでは自分の拙い英語で自ら喋ります。このスピーチが感動的でした。語彙も貧弱、文法もおぼつかない、発音もインド訛り。それでも力強いスピーチ。
No school, no study. No spelling, no grammar. But you’re understanding full.
English only taxi, taking my feeling to you. OK?
映画より
こういう訛りがあるが、力強いアジア人の英語スピーチって大好きなんですよね。このスピーチもその一つです。