The Courage of Sarah Noble (Ready for Chapters)

1707年のアメリカ植民地時代が舞台。8歳の少女Sarah Nobleは父親と共にコネチカットの荒野を旅し、新しい家を建てるための土地へ向かう。父は家を完成すると、おいてきた母や Sarah 以外の子供達を迎えにいく。ただし、馬も一頭しかおらず、Sarah は連れていけない。父が母達を連れてくるまで、Sarah は知り合いのインディアン家族と共に暮らす。というお話。

登場人物は皆物静かである。Sarah 、Sarah の父親、預けらるれインディアン一家。開拓前のアメリカの風景が挿絵で描かれ、森の中の狼や動物たちの鳴き声が Sarah の独白や父との会話で描かれる。新しい土地で父と娘二人暮らしなので会話は少なく、また知り合いになるインディアンともカタコトで会話する。静謐な生活。開拓時の生活はこのような感じだったのだろうか。

おしゃべりなシーンが一つだけあった。旅の途中で一夜の宿を借りた家の子供達。Sarah と父が森の中を進むと聞き、インディアンに殺される、皮を剥かれると、怖がらせられる。 言い返せない Sarah はうるさい子供達に tease されていると感じる。

Sarah とインディアンの Tall John との交流に心打たれた。母親たちがついにやってきた時に、Tall John は Sarahを肩車して送ってやる。そして “You go now, My daughter” と別れを告げる。

この話は主人公 Sarah Nobleの実話に基づいているとのこと。1707年のマサチューセッツとコネチカットは、イギリス植民地の一部であり、農業が主な生業だった。小規模な農家が多く、トウモロコシ、麦、果物、家畜の飼育が行われていた。民地時代の生活は厳しく、家族単位での自給自足が一般的だった。衣食住のほとんどは手作りであり、厳しい冬や作物の不作などの困難に直面することも多かったようだ。またネイティブアメリカンとの土地争いも激しくなっていた時期だったようだ。

こんな時代にコネチカットからマサチューセッツまで父と娘で森の中を移動するのは大変だったと思われる。

引用元:https://bramanswanderings.com/2014/02/25/the-courage-of-sarah-noble/

独立前のアメリカの生活はどのようなものだったのか、全く知らなかったが、この本でその一端に触れられたような気がする。

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